多忙な方に便利な手法 自動売買で24時間大丈夫!
◆ 自動売買を上手に取り入れるには ◆
どんなに時間に余裕のある方でも、一日中、パソコンの前にはりついて為替レートを見つめるわけにはいきません。まして一般社会人は仕事や家事があると思いますから、四六時中、為替のことばかりを考えているわけにもいきませんね。
ここで、覚えておきたいのが、注文の期限についてです。
次の項目で説明する指値注文、逆指値注文の場合、その期限の決め方には、主に2通りあります。
ひとつが「デイオーダー(day order)」で、出した注文がその日限りは有効というものです。
具体的には、注文を出したときからニューヨーク時間の終了までとしているところが多いようです。
もうひとつは、GTCといわれるものです。
これはGood Till Cancelの略で、注文を一度出せば、それを取り消さない限り有効であるというものです。
基本的に自動売買は相場の状況により、この2つを使い分けることが大切です。
デイオーダーは、相場のトレンドに1日程度しか確信が持てない場合に使います。
GTCは当面、現在の相場のトレンドに一応の確信があり、何度も注文しなおすことが面倒な場合に有効と考えられます。
ただし、それほど相場に自信が持てない場合には後で述べる、IFD、OCO、IFOといった本格的な自動売買を利用することに有効性が出てきます。
つまり、あらかじめ決めた利食いや損切りが確実に実行されるからです。
相場は夜中に急変する場合もあるので、夜も眠れない、気が休まらないという事態になることもあるでしょう。
でも、何日も寝ないわけにはいきませんね。
その意味でも自動売買は外為取引(FX)を行う人にとってなくてはならない方法だといえるでしょう。
◆ パソコン操作は慎重に! ◆
自動売買が非常に便利な方法であることはご理解いただけたと思います。ただし、パソコンの操作を誤ることで、思わぬ損失を招くリスクもあることを肝に銘じておきましょう。
自動売買の場合、決済する価格まで設定してしまうので、取引をした後、自分が持っているポジションのチェックがおろそかになるということも考えられます。
例えば、ドルを買っているつもりが、実は売っていて、気づいたら損が膨らんでいた、などということもないとはいえません。
自動売買に限らず、成行注文を行う場合でも値段が動かないうちに早く買わなくてはとあせって売りと買いのボタンを押し間違えて不要な手数料を払ってしまったというケースもあります。
外為取引(FX)だけでなく、オンラインショッピングなどパソコンで行う取引は、クリックひとつで注文が決定されてしまいます。
注文ボタンをクリックする前に内容を十分確認するようにしましょう。
CHECK POINT
利食い相場が思惑どおりに動き評価益が出た状態で、反対売買を行って利益を確定させること。「利益確定」ともいう。
損切り
相場が思惑と反対に動いて評価損が出た状態で、損失を最小限にとどめるために反対売買を行って損を確定させること。