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「1ドル=100円と1ドル=130円」どっちが円高?

◆ 外為取引(FX)の第一歩 ◆

外為取引(FX)では、まず始めに円安・円高を理解することが大切です。
為替相場の動きを伝えるとき、「本日の為替相場は1ドル120円10銭、前日よりも10銭の円高ですという風に伝えられます。
この「円高」または「円安」というのは何を指しているのでしょうか。
これが理解できてないと、的確な売買注文ができないので、しっかり頭に入れておきましょう。

円高・円安とは

【コーヒーを1ドルに置き換えて考えてみましょう】
①1ドル=130円のとき
1ドルのコーヒーを飲もうとした時、必要な日本円は130円です。
②1ドル=100円のとき
1ドルのコーヒーを日本円で買うには100円しか必要ではありません。①の時より30円少なくてすみます。
さて①と②ではどちらが円の価値が高いでしょう?
そうです、②のほうが価値が高いですね。
だから130円より100円のほうが「円高」ということになります。
為替相場では、コーヒーを1ドルに置き換えて考えればいいのです。
この場合は1ドルを手に入れるためには130円必要なら「円安」、100円しか必要でなければ「円高」ということです。

◆ 基準となる通貨を把握する ◆

どうしてこういうややこしいことになるのか?
それは、ドルが基軸通貨ということもありますが、外国為替市場では、基本的にドルと円の通貨ペアの場合、ドルを基準として相場が捉えられるからなんです。
つまり、ドルを基準に考えれば、1ドル=100円と1ドル=130円では、1ドル130円のほうが、「ドル高」ということになるので解りやすいですよね。
 だから、ドル/円の場合「どっちが円高?」と迷うより「どっちがドル安?」と考えればおのずと答えが出てきますよね。

円高=ドル安
円安=ドル高
と覚えておきましょう。

外為取引(FX)では「通貨が安い時に買い、高い時に売る」ことで利益となります。
1ドル100円の時にドルを買った後、130円になったところで売ればその差額が利益となるわけです。
この為替の変動を利用しながら外貨と日本円をやり取りし、利益を得ようというのが、「外為投資」の考え方なのです。

ところで、この原理は当然ですがほかの通貨と日本円の関係でも同じです。
例えば、ユーロ/円の場合は
「円高=ユーロ安」
「円安=ユーロ高」
となります。

ちなみに為替に関する情報は、日本円を基準にしたものと、ドルを基準にしたものとがあるので、読む時に注意しましょう。

CHECK POINT

外為
外国為替のことを略して「外為」と呼びます。
ここでは「外国為替証拠金(保証金)取引」の略称として「外為取引(FX)」と表記しています。

基軸通貨
国の対外支払準備として保有されるなど、国際取引における支配的な地位を占めている通貨。
キーカレンシーとも言います。
現在、世界の基軸通貨は米ドル(アメリカ合衆国ドル)である。
オーストラリアドルやニュージーランドドルなどと区別するために米ドルと呼ばれることもあります。

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