外貨預金と比べてみると取引手数料が断然安い!
◆ 手数料は安いほうがよい ◆
外為取引(FX)と外貨預金の取引手数料の違いについて比較してみます。外貨預金では、一般的に取引ごとに1ドルあたり1円の取引手数料がかかります(銀行や金融商品によって異なります)。
取引ごとなので、銀行口座に預ける時に1円、引き出す時にも1円、合計2円がかかるわけです。
「なんだ、2円か」と思ったりしますね。
でも、この2円が結構モノをいうのです。
例えば、1ドル=100円のときに1万円をドル預金するとします。
まず、1万円をドルに交換します。
1万円÷100円=100ドル
しかしここで1ドルあたり1円の手数料がかかるので、1万円(100ドル)につき100円差し引かれ、99ドル預金することになります。
その99ドルを引き出すときに、1ドル103円になっていれば、98ドル×103円=10094円と94円の利益が出ました。
あれ?3円もドル高になったのに、わずか94円しか増えていません。
逆にいえば、2円を越えるドル高になっていなければ、元本割れしていたことになるのです。
しかし一気に3円ものドル高になることはそれほど多くありませんので外貨預金では、多少のドル高では利益は出にくいのです。 一方、外為取引(FX)の手数料はというと、1ドル当たり10銭程度というところです。
そのため、例えばドルを買って、20銭以上ドル高になったところでドルを売ればもう利益を確保できるのです。 このように、外為取引(FX)では、手数料が外貨預金にくらべて断然安いので、わずかな値動きで大きな利益を得ることができるのです。
◆ スプレッド比較 ◆
手数料で業者比較をする時に注意したいのがスプレッドです。スプレッドとは、ビッド(買値)とアスク(売値)の差のことです。
スプレッドが小さいほど顧客には有利となります。
反対に、スプレッドが大きいと顧客にとっては不利となります。
例えば、次のレートで1ドル紙幣を買う場合を想定してみましょう。
業者A:100円(ビッド)
-105円(アスク)
スプレッド5円
業者B:100円(ビッド)
-110円(アスク)
スプレッド10円
しかし、業者Bから110円で買った人もやはり100円でしか買ってもらえません。
その分、B業者のほうが余計に手数料を取っていることになります。
したがって、スプレッドの大きいほうが顧客にとっては不利になるのです。
外為取引(FX)は取引手数料が安いのが魅力です。
ただし、取引手数料が安くたって、スプレッドが大きければ結局は取引コストが高くついてしまうので、注意しましょう。
CHECK POINT
取引手数料1回の取引ごとに外為業者に支払う手数料のこと。
ディトレーディングの場合は、手数料が無料、あるいは通常取引よりも安く設定している外為業者もあります。
スプレッド
ビッド(買値)とアスク(売値)の価格差。通貨ペアや外為業者によって異なります。
「取引手数料ゼロ」などとうたっている外為業者でも、スプレッドを広げて隠れた手数料としている場合もあります。