期間ごとに一トレード当りの許容損失を決める
期間ごとの目標リターンと資金が決まったので、いよいよトレード開始となりますが、ここで最も重要なこと、許容損失について考えます。
まず、長期でスワップ狙いの場合、ロスカットまでのPips幅と追加入金の可否がポイントとなります。
今までの例にのっとると、50万円で2万通貨なので、業者により細かい条件は異なるが、概ね、48万円の余力となり、1万通貨当り240Pipsの余力になる。
現在のドル円相場でいうと、100円割れまでならば耐えられる。
順番が逆になるが、史上最高値の79円まで耐えるとすれば、1万通貨の売買しかできないので、目標リターンと資金振り分けの見直しが必要になる。
または、20万円の追加入金が可能なら、さらに100Pipsの余力ができる。
短中期の場合、資金の2%~5%程度を許容損失と考える。
単純に5%なら10連敗、2%なら25連敗まで耐えられる。
最初のうちは、できるだけ小さくして2%がいいだろう。
50万円の資金の2%は¥25000になる。
これが、1トレードの最大許容損失額になる。
トレードごとの、許容損失額が決まればストップ幅とトレード枚数は自ずと決まる。
枚数を多くすれば、リターンは大きくなるが、ストップ幅は狭くなり、ノイズ程度でストップ決済される確率は高まる。
逆に、枚数を少なくすれば、リターンは減るが、ストップ幅に余裕を持たせられるので、多少の調整にも耐えられる。
例のケースでいうと、ストップ幅は、1枚のトレードならば250Pips、10枚なら25Pipsになる。
通貨ペアやトレードスタイルなどにより、ストップ幅を決めてから、トレード枚数を決める。
あくまでも、最大許容額の話なので、実際のトレードでは必ずしもこの幅でストップを入れる必要はないが、これ以上のリスクをとるトレードは行ってはならない。
一ヶ月のトレード結果がマイナス10万円で、資金が40万円に減ったときは、40万円の2%、¥20000を、翌月からの許容額としてトレードを行わなければならない。
逆に資金が増えた場合は、許容額も増やすことができる。