■2007年10月28日
さあ、ここからは実際の資金管理ついて、考えていこう。
まず、何年後に何倍になっていればいいのですか?
手堅く10年で2倍でもいいし、1年で5倍でもいいのです。
要は、目標リターンによって、とるべきリスクが変わるだけです。
あなたの必要なリターンを具体的にイメージしてください。
次に、そのリターンを得るための年間リターンを計算してください。
そして12で割って、月間リターンを計算してください。
計算された数字を眺めてみてください。
数字によっては、単利でいいのか、足りないから再投資して複利でいくのか見えてきませんか。
ただし、プロの世界でも年利20%を上げつづけることができれば、優秀なトレーダーだといわれています。
巷に氾濫する情報商材にある月200%とはどんな世界なのでしょう。
ある月、ある年はトレンドにのってうまくトレードできれば可能でしょうが、継続することは極めて困難です。
できるのは、一握りの類まれなる才能の持ち主と夢の世界の住人だけです。
ちょっと、計算すればわかりますが、あっという間にビル・ゲイツを超える資産家になれるでしょう。
では具体例としてプロ並みの年利24%で考えてみましょう。
月利にすると単利2%で、OK。
資金100万円スタートとすると、毎月2万円だけ勝ち続ければいいのです。
単利でも、5年後には2.2倍の220万円になります。
年利5%程度のスワップ金利がつく通貨に投資し、5年程度金利差が続き為替差損がないと仮定すれば、実質レバレッジ5倍程度で実現可能です。
仮にUSD/JPYでレバレッジ100倍の業者で行ったとすれば、
$50000の投資で、証拠金は¥60000、ロスカット率50%としても、18.8円程度の円高までは耐えられる。
時間の経過とともにスワップ金利もつくので、日々余力は高まっていく。
苦労して何度もトレードしなくても、一回ポジションをとるだけで、後は、急激な円高に気をつけるだけでいい、マージンコールのある業者なら連絡を待つだけでいいのです。
あるいは、デイトレなら月2万円なので、毎日1000円だけ勝てばいい。
毎日確実に10Pips抜けばいいだけなのです。
いやいやこの方法なら資金100万円もいらず、10万円もあれば充分。
年利24%から月利20%の夢の世界へ突入です。
なるほどと思ったあなた、あくまでも仮定の話なので、実行しようとする方は仮定条件をもう一度精査し、自分の能力を信じて、自己責任でお願いします。
さて、毎日10Pips抜くだけで月利20%の話をしましたが、実現可能だと思いますか。
まあ、この世の中絶対はないので、可能性はあるかもしれません。
実現できるなら一日1000円と言わず、フルレバで一日10万円にすれば、月収200万円。
専業トレーダーのできあがりです。
では、どこに無理があるのでしょう。
10Pipsは、問題ありません。1トレードで実現するなら、利食いのタイミングもなく、ポジションを取った方向に10Ppips+スプレッド分で、リミットを入れればいいだけです。
問題は毎日勝ちつづけることができるかどうかです。
勝率100%の投資法なるものも見かけますが、実態は損切りしないだけのようですし、逆に動けば塩漬けですし、値が戻ってくるという保証もありません。
これでは、毎日勝ちつづけることにはなりません。
では、一度や二度負けても10Pipsならすぐ取り戻せるというのならば、条件を週50Pipsにしましょう。
1)10+10+10+10+10=50 毎日勝つケース
2)30+20+20-10-10=50 大きい利幅もあるが、勝ち負けはトントン
3)15+15+15+15-10=50 小さい利幅で、勝ちが多い。
4)90-10-10-10-10=50 多大な利幅だが、負けが多い。
どのケースも現実的とは思えません。
1)で5連勝がありえないのに、3)で利幅を増やして4勝1敗ならありえるのだろうか。
4)のように9倍もの利幅がとれるチャンスが毎週あって逃さずトレードできるだろうか。
2)が一見、現実的に見えるが、数字を大げさにすると
500+300+100-450-400=50なら、結果の50は偶然にしか見えない。
とはいえ、市場にはトレンドがあるので、うまく取引すれば、2)3)のケースも考えられなくもない。
だとしても、トレードを続ける限り、耐えられないドローダウンに見舞われることになるだろう。
一ヶ月うまくいったとしても、一回のトレードで利益のすべてどころか元本までも失う可能性もある。
トレードで一日1000円稼ぐ人はたくさんいるし、その何百倍も稼ぐ人がいるのも現実。
問題なのは、一貫して確実に毎日1000円稼ぎつづけることができるかどうかなのです。