■2007年7月17日
◆ レバレッジ ◆
レバレッジ効果は、外為取引(FX)の最大の特徴といえます。レバレッジ(leverage)とは、もともとの意味は「てこの原理」です。
少ない力で大きな効果を出すということから、小額で大規模な運用を行うことをこう呼ぶようになりました。
外為取引(FX)では、このレバレッジ効果が期待できるために、それほど巨額の資金をもたない個人でも取引に参加できるのです。
例えば、100万円をドルに換えて外貨預金に預けた場合、解約時には、あくまでも100万円分(実際には預金する時にドルに変わっていますが)に対する金額しか手に入りません。
一方、外為取引(FX)を利用すれば、同じ100万円でも10倍の1000万円分あるいは20倍の2000万円分の取引が可能となるのです。
このように手持ちの資金の数倍の規模で取引を行うことを「レバレッジをかける」といいます。
例えば、「10倍のレバレッジをかける」といった取引を行う場合、100万円の資金で1000万円分の取引が可能というわけです。
外貨預金を行う場合と比較しながら、レバレッジ効果を見てみましょう。
まず、1ドル=115円のときに、1万ドルの外貨預金を行うとします。手数料等は考えないとして、まず必要な資金は、115円×1万=115万円です。
1ヵ月後、1ドル=117円までドル高になったとします。
すると、117円×1万ドル=117万円になります。2万円の利益ゲットですね!そして、さらに金利ももらえます。
ただし、外貨預金で、2万円の利益を出すためには115万円が必要という難点があります。
でも、外為取引(FX)なら、10分の1(10%)~20分の1(5%)の資金で同じような成果が得られるのです。
レバレッジを10倍とした場合は、資金は10分の1でよいので1ドル=115円のときに1万ドル買う場合は、115万円÷10=11.5万円の資金があればいいのです。
このように外為取引(FX)で取引したい金額に対して最低準備しなければならない資金を「証拠金」といます。
さて、この場合1ヵ月後に1ドル=117円になったとすると、為替差益で2万円の利益が得られます。(さらに、スワップポイントによる利益も)
証拠金の金額は、最低額以上であればいくらでも大丈夫です。
CHECK POINT
レバレッジの倍率外為業者によって異なります。一般的に最大で10倍~20倍に設定している業者が多いのですが、中には100倍の設定が可能な業者もあります。
設定されている範囲内であれば、倍率は自由に決めてよいのです。
証拠金
ポジションを持つために最低限必要な資金のこと。
外為取引(FX)では、この証拠金を担保金として取引を行います。